ようの日記

31才、社会人7年目 鈴鹿在住の電機メーカーのエンジニアです。 『Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.』bySteveJobs

フェルマーの最終定理

とても面白い本でした興味があれば呼んでみてね。ハードブック版は図書館とかにあると思うので。
それにしても久しぶりに一冊の本を読んだ。感想?を書きま~す。

自然数n≧3に対して
   Xn+Yn=Zn
 を満たすX、Y、Zは存在しない」

というのを17世紀に数論の父と呼ばれたピエール・ド・フェルマーさんが『算術』の余白に書き込んだ。これがフェルマーの最終定理です。なんで最終定理かというとフェルマーさんが『算術』の余白に書き込んだ証明のついていないものかこの定理(予想)だけになったから最終定理と呼ばれていたそうだ。

さて、このフェルマーの最終定理
Cuius rei demonstrationem mirabilem sane detexi. Hanc marginis exiguitas non caperet.
<私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。>
という一文と一緒に書かれていたからさあ大変名だたる数学者が挑んで敗れていき350年間証明されなかった。そして、1994年にアンドリュー・ワイルズが証明する。これには最新の手法が用いられ、いくら説明されても普通の人は分からない、フェルマーの最終定理は証明される。

数学がよく分からなくてもなんだか推理小説のようにざくざく読める。とてもおもしろい本だった。ちなみに、ワイルズさんの論文ははじめに出されたのは200ページを超えていた。これには欠陥があり訂正された論文は100ページ以上あった。フェルマーさんや、余白がいくらあっても証明は書けなかったでしょう(笑)